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気になる肌悩みや美容に関するお役立ち情報をお届けします。



■美容界注目の整肌成分 ナイアシンアミドとは?

ナイアシンアミド

■ナイアシンアミドって何?編
美容界でよく聞くようになった「ナイアシンアミド」。
何がそんなに話題なんだろう?と不思議に思っている方もいるのではないでしょうか?

そもそもナイアシンアミドとはビタミンB3のこと。
人工的に作り出された成分のようにも聞こえますが、もともと自然界に存在していた成分です。

ナイアシンアミドが注目されている大きな理由は次の2つです。
・ハリ、ツヤ、肌荒れケア、キメを整える、エイジングケアなど、効果の幅が広い
・さまざまな肌質の方が取り入れやすい

ナイアシンアミドはとてもマルチに働く成分です。
「自分にはどんなエイジングケアが必要かわからない」という人も、まずはナイアシンアミドを試してみてはいかがでしょうか。

注目の理由もう一つは「取り入れやすいこと」。
ナイアシンアミドはビタミンの一種で、普段私達が食べ物としても摂取している成分です。
※ビタミンB3は魚介類・肉類・きのこ類などに多く含まれています。

それもあって、さまざまな肌質の方が取り入れやすいという特徴があります。
脂性肌、乾燥肌、敏感肌の人で、他の成分を試したけどやめてしまった、という場合にもおすすめできます。


■美容効果編
ナイアシンアミドの美容効果はたくさんあります。
・ハリ不足の肌に弾力ケア
・ツヤを与えて明るい肌印象に
・酸化による肌荒れをケア
・キメを整える など

年齢を重ねると、肌の土台であるコラーゲンやエラスチンの生産量が低下し、だんだんハリがない印象に。
長年にわたって紫外線を浴びてきた影響も出やすく、ツヤ不足、肌荒れなどこれまで感じなかった肌悩みを抱えがちです。

ナイアシンアミドは、繊維芽細胞に働きかけて、年齢を重ねてしぼみがちな肌にもハリを与えます。
目尻や頬などの年齢サインが気になる方に嬉しい効果です。

それと同時に、ツヤを補うことで明るい肌印象へと導く効果もあります。
さらに、皮脂による酸化で荒れやすい肌もケア。
気づかないうちに荒れていた肌も優しくケアしてくれます。
また、年齢を重ねると乱れやすいキメを整えて若々しい肌印象へと導きます。

一つの成分でこれだけの効果が得られる成分はレアで、とても人気の美容成分です。

コラーゲン エラスチン 繊維芽細胞 ヒアルロン酸

■上手な取り入れ方編
ナイアシンアミドは水溶性のビタミンです。
多くのスキンケア化粧品には水分が含まれているので、化粧水、美容液など幅広い剤型に配合されています。
お好みに合わせてアイテムの剤型を選ぶと良いでしょう。

効果的な取り入れ方としておすすめのポイントは「油分と一緒に塗ること」。
肌は表層ほど水を弾き、油となじみやすい性質があります。
しっかりなじませるためには、水溶性であるナイアシンアミドを、油分と一緒に塗ることがおすすめです。

ナイアシンアミド配合の化粧水・美容液を使う場合には、乳液やクリームで上からフタをするように同じタイミングで塗るイメージです。

使用頻度としては、朝と夜の1日2回が目安です。
朝は化粧下地やファンデーションの下に塗っておくと、日中もスキンケア効果が期待できます。

ナイアシンアミドはとてもマルチな効果がある成分ですが、実感を得るには長く続けることが重要。
特に肌トラブルが起こらないのであれば、数ヶ月以上の単位で続けることをおすすめします。


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■おでかけ・アウトドア時のスキンケア

おでかけ前準備編

■おでかけ前準備編
おでかけやアウトドア時に一番気をつけたいのが紫外線。
特に、屋外でたくさん紫外線を浴びると炎症(日焼け)を引き起こすUVBは「レジャー紫外線」とも呼ばれており、こちらは6月~8月にピークを迎えます。
※UVAとUVBの詳細は、【紫外線について】という記事で紹介しております。

月別紫外線量

また、場所でいうと山の紫外線は強烈です。
標高が1000m高くなると紫外線量は約10%増加します。

このように、6月~8月のおでかけは肌にとってかなり過酷なのです。
おでかけ前からできる対策をしておきたいところです。

事前にできる対策としては、保湿があります。
うるおいのある肌はバリア機能が正常に働き紫外線の影響を受けにくくなります。

おでかけの前日にはシートマスクや高保湿な美容液などでいつもより入念な保湿をしておくことが大切です。

保湿をして肌を整えたら、当日の朝は日焼け止めをしっかり塗り、日傘や帽子などもあわせて対策しましょう。
キャンプや登山など紫外線が強い場所に行くときにはSPF40~50+ PA+++~++++の日焼け止めがおすすめです。


■外出中の注意編
おでかけ前にしっかり日焼け止めを塗ったから安心!と思っているとうっかり日焼けしてしまった経験がある方も多いかと思います。

日焼け止めは汗や摩擦で落ちやすいため、日焼け止めの表示時間よりも早く効果が薄れてしまいます。
そのため2~3時間ごとにこまめに塗り直すことが大切です。

特に皮膚が薄い目元は紫外線ダメージを受けやすく、徐々に蓄積されることでシワ・たるみなどのエイジングサイン*1が出る原因にもなります。
サングラスや目元にも使える日焼け止めなどで対策しましょう。

おでかけ中に乾燥が気になる場合は、保湿成分が含まれるミストタイプの日焼け止めもおすすめです。
ミストやクリームの他にもパウダーやスティックなど様々なタイプの日焼け止めがあります。
自分の肌のコンディションやシーンにあわせて使い分けることで、よりしっかり紫外線対策が出来るのではないでしょうか。

*1 加齢による肌の変化

紫外線が当たりやすい顔のパーツ

額・頬・鼻・顎は、特に紫外線が当たりやすく、皮脂や汗で日焼け止めが落ちやすい部分です。
日焼け止めの量は、顔に使用する場合、液状タイプで1円硬貨大2個分、クリーム状タイプでパール粒2個分と言われています。
※使用するアイテムによって異なる場合があります。
パッケージに記載されている使用量をご確認ください。

うっかり日焼けしやすいパーツ

首・デコルテ・耳の裏・手や足の甲など、塗り忘れしやすく、肌に赤みが出てから気付くことが多いパーツです。
日焼け止めをムラなく伸ばし、十分に塗布しましょう。


■アフターケア編
おでかけ後、「気をつけていたのに日焼けしてしまった」「なんだか肌がほてっている」という方は要注意。
紫外線を浴びた後の3~4日目から、シミの原因となるメラニンが増え始めると言われています。
日焼け後は、すばやくアフターケアを行いましょう。

日焼けは、軽いやけどをした状態と同じです。
肌が赤くなりほてりを感じる場合は、日焼けした箇所を濡らしたタオルなどで冷やし、炎症を抑えましょう。
肌に刺激にならないようタオルで包んだ保冷剤で冷やすのも効果的です。

紫外線を浴びた後の肌は刺激を感じやすくなっているため、落ち着いてきたら低刺激タイプの化粧水や乳液でしっかり水分と油分を補いましょう。

炎症が治まり肌の状態が整ったら、ビタミンC誘導体やカモミラET、m-トラネキサム酸などの美白有効成分が入った化粧品で先回り美容を行うのがおすすめです。
※美白有効成分とは厚生労働省が、メラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐことを認めている成分のことです。

肌の中でメラニンが作られる前にケアを行うことで「うっかり日焼け」の影響を最小限に抑えることが期待できます。

いつもより目元や口元の突っ張り感、ゴワゴワ感が気になるときは、目元や口元専用の集中美容液で対策するのも良いでしょう。
乾燥による小ジワは放置すると深いシワに発達してしまうため早めのケアが大切です。

シミ・そばかすができる仕組み

美白有効成分

■メラニン生成指令阻止…メラニン生成指令を阻止する為、シミの予防に効果があります。
カモミラET、m-トラネキサム酸

■メラニン生成抑制​…メラニン生成を抑制する為、シミの予防に効果があります。
アルブチン、コウジ酸、エラグ酸、ルシノール、ビタミンC誘導体、4MSK

■メラニン色素の還元…シミを薄くする効果があります。
ビタミンC誘導体

■メラニンの排出促進…ターンオーバーを整えて、メラニンの排出をサポートします。
エナジーシグナルAMP、リノール酸S


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■じめじめ時期のスキンケア

じめじめ時期のスキンケア

■ニキビケア編
気温や湿度も高くなり、じめじめする梅雨の季節。
湿度が高くなると、雑菌が繁殖しやすいため詰まった毛穴にニキビが発生しやすくなります。

今回はニキビケアについてご紹介します。

まずニキビには思春期ニキビと大人ニキビがあります。

思春期ニキビは、主に10代の頃にできるニキビです。
ホルモンにより、皮脂が過剰に分泌されて、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビが発生しやすくなります。
思春期ニキビは主にTゾーン・鼻周りなどに現れます。

一方、大人ニキビは、20代~に発生するニキビです。
ホルモンバランスの乱れやストレス、乾燥、間違ったスキンケアなどさまざまな要因でターンオーバーが乱れると、角層が厚くなり、毛穴が詰まりやすくなるため、ニキビが発生しやすくなります。
大人ニキビは主に顎や口周り、頬などに現れる傾向があります。

どちらのニキビも防ぐためには、まずはクレンジングと洗顔が重要。
クレンジングはパッケージに記載されている使用量を確認し、なるべく摩擦を加えないよう気をつけながら日中のメイクや汚れを落としていきます。

洗顔を行うときもよく泡立てて摩擦がかからないように注意しましょう。
なお、ニキビが気になるからと言って洗浄力が強いものを多用するのはNG。
ニキビ周辺の炎症を起こしている皮膚への刺激になるだけでなく、皮脂を取りすぎる事によって逆に過剰な皮脂分泌を招いてしまいます。

適度な洗浄力のアイテムで優しく洗い、洗顔後は、しっかり保湿しましょう。

ニキビの種類

ニキビができたら早めの対処を

ニキビが気になるときは、クリームなどのこってりしたものは避けた方が良いでしょう。
毛穴を詰まらせ、アクネ菌の繁殖を促す可能性があります。

オイルフリー、またはノンコメドジェニック(毛穴を詰まらせにくい)製品や、ややさっぱりしたタイプの乳液などでケアするのがおすすめです。


■ベタつき・テカりケア編
実は、皮脂の分泌量は季節によって異なり、最も多いのが6〜7月。
梅雨時期の高湿度と重なってベタつきやテカりに悩まされる人が多いです。

特に、皮脂分泌量が多い「脂性肌」の人はその影響が顕著に出ます。
ベタつき・テカりケアとしては、クレンジングや洗顔に加えて、肌を引き締める効果のある化粧品もおすすめです。
具体的には、アロエ、コハク酸、タンニン酸などの成分が挙げられます。
「収れん化粧水」という名前で販売されているのでチェックしてみて下さい。

一方、収れん化粧水のデメリットは乾燥しやすいこと。
ベタつきが気になる肌も、角層の内側が乾燥しないようにケアする必要があります。
収れん化粧水を使う際は、保湿剤を含む乳液をセットで使うようにしましょう。
適度に油分も補うことで余分な皮脂の分泌を防ぎ、ベタつきケアにつながります。

ベタつき・テカり対策

ニキビが気になるときは、クリームなどのこってりしたものは避けた方が良いでしょう。
毛穴を詰まらせ、アクネ菌の繁殖を促す可能性があります。

オイルフリー、またはノンコメドジェニック(毛穴を詰まらせにくい)製品や、ややさっぱりしたタイプの乳液などでケアするのがおすすめです。

睡眠
睡眠が不足すると、ホルモンバランスが乱れ、過剰な皮脂の分泌のもとに。
充分な睡眠をとり、生活リズムを整えましょう。

皮脂を取りすぎない
あぶらとり紙を頻繁に使用するなど、皮脂の取りすぎは肌が乾燥し、さらに皮脂が分泌されてしまいます。
ティッシュなどで軽くオフするのがおすすめです。

食生活
栄養バランスの整った食事が大切です。
特にビタミンB2とB6は、皮脂の過剰分泌を抑える働きがあります。

ビタミンB2が豊富に含まれる食品
レバー・卵・納豆

ビタミンB6が豊富に含まれる食品
マグロ赤身・ごま・にんにく


■隠れ乾燥ケア編
雨が続くとはいえ、晴れた日には一気に気温が上がることもあるこの季節。
エアコンを使い始めている方も多いのではないでしょうか?

冷房を効かせた室内で気をつけたいのが「隠れ乾燥」。
隠れ乾燥とは、肌表面は汗や皮脂でベタついている一方、角層内部は乾燥している状態を指します。
「インナードライ肌」と言われることもあります。

隠れ乾燥の問題点は「角層内部が乾燥している!」と察知した肌がうるおいを取り戻そうと過剰な皮脂を分泌してしまうこと。
毛穴づまりや雑菌の繁殖とも重なってニキビや肌荒れの原因になります。

隠れ乾燥ケアとして行いたいのが角層内部の保湿。
セラミドは角層内部の水分をキープする役割があるため積極的に取り入れたい成分です。
角層を十分に保湿することでバリア機能が整い、雑菌、アレルゲンなどが侵入することも防げます。


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■紫外線について

紫外線について

■紫外線と季節編
紫外線は日差しが強い真夏だけ気にすればOKでしょうか?
いいえ、実は年間を通して気をつける必要があるのです。

特に、肌の奥深くにダメージを与えシワやたるみの原因となるUV-Aは、ピーク時(5~8月)の約50%程度が真冬にも降り注いでいます。
日差しが弱いから、気温が低いから、と言って油断は禁物です。

紫外線と季節の関係でもう一つ、意識すべきなのが、季節ごとの肌状態。
春先から夏前までにかけての肌は、メラニンの蓄積が少ない状態になっています。

メラニンが少ない=肌が白い、とポジティブな印象を受けますが、実はメラニンには紫外線から肌や髪を守る効果もあります。
そのため、メラニンが少ない時期は紫外線の影響を受けやすく、注意が必要です。


■紫外線の種類編
紫外線には種類があることをご存知ですか?

紫外線は次の3種類に分けられます。
・UV-A
・UV-B
・UV-C

このうち、UV-Cはオゾン層で吸収されるため地表に届かず、特に問題になりません。

一方、肌に悪影響を引き起こすのがUV-AとUV-B。

UV-Aはサンタンと呼ばれる一時的な肌の黒化を引き起こします。
日焼けした当日や数日後に肌が黒くなるのはこのためです。
サンタンによる黒化は一時的で肌のターンオーバーとともに元の色に戻ります。

しかし、UV-Aで注意すべきなのがシワやたるみへの影響。
UV-Aは肌の奥の真皮まで届き、じわじわと時間をかけてダメージを与える性質がある強い紫外線。
将来の肌を若々しくキープするには対策必須です。

UV-Bは真皮には届きませんが、表皮にダメージを与え、シミ・そばかすの原因となるメラニンの生成を活性化させます。
また、サンバーンと呼ばれる肌の赤みを引き起こします。
日焼け後に肌が赤くひりひりとするのがサンバーンです。

軽いやけどを負ったときと同じ状態で、ひどい場合には皮膚のDNAを傷つけ修復不可能にさせてしまうことも。
サンバーンを繰り返すと肌に大きなダメージが蓄積される可能性があるため、紫外線対策をしっかりと行うことが重要です。

紫外線の影響

■日焼け止め選び編
日焼け止めを選ぶポイントには、紫外線防止効果、成分、テクスチャーなどさまざまありますが、最も重要なのが紫外線防止効果です。

紫外線防止効果はSPFとPAという指標で表示されています。
・SPF(Sun Protection Factor):UV-Bに対する防止効果
・PA(Protection Grade of UVA):UV-Aに対する防止効果

日焼け止め製品には「SPF〇〇/PA〇〇」のような形で両方が書かれており、SPFは数値が高いほど、PAは+の数が多いほど防止効果が高いことを示しています。

一日中屋外で活動する日などは最高値の「SPF50+/PA++++」がおすすめです。
圧迫感や肌への負担が気になる場合や、ちょっとしたお出かけ時であれば「SPF10〜20/PA++」程度でも良いでしょう。
日焼け止めは汗や皮脂などで落ちやすいため、効果を保つためには2~3時間ごとに塗りなおすことをおすすめします。

日焼け止めの選び方

短時間の散歩・ちょっとしたお買い物など
SPF10~20 PA+~++

屋外での軽いスポーツやレジャーなど
SPF20~40 PA++~+++

炎天下でのお出かけ、マリンスポーツなど
SPF40~50+ PA+++~++++

※日焼け止めを選ぶ際には、SPF値・PA値だけではなく自分の肌質や目的に合わせて選ぶことが大切です。


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■保湿のメリット

保湿のメリット

■柔軟性編
保湿にはさまざまなメリットがありますが、その一つが「柔軟性を保つこと」。
しっかり保湿された肌は、柔らかく、しなやかに動きます。
逆に、乾燥して硬くなった肌は、表情の変化やちょっとした顔の動きで目尻や頬の境界にできる年齢サインが気になりがちです。

乾燥によって発生する年齢サインは、最初のうちは浅いですが、同じ場所に繰り返しダメージが加わると、深くなってしまいます。
すると、セルフケアでは対処が難しい状態に…。

それを防ぐには、日頃からしっかり保湿し、肌の柔軟性を保つことが重要です。
なお、保湿は水分だけでは不十分。
直後はうるおったとしてもすぐに乾燥してしまいます。
水分と一緒に油分も補うことで、水分の蒸発を防ぎうるおいを保つ本質的な保湿になります。


■肌荒れ対策編
肌は体の最表面として、日々さまざまな異物、外的刺激(紫外線・細菌など)にさらされる存在です。
寒暖差・花粉・紫外線・環境の変化などの影響で、肌はゆらぎやすい状態になります。
特に季節の変わり目は、かゆみ・かさつき・ニキビなどの肌トラブルが起こりやすくなることも…。

そんな異物、外的刺激(紫外線・細菌など)に立ち向かい、肌荒れを防いでくれるのが角質層のバリア機能です。
バリア機能が効果を発揮することで、外部からの異物の侵入を防御するだけでなく、体内の水分蒸発を防いでくれます。

このバリア機能がしっかり働くには、セラミドがとても重要です。
セラミドとは、人間の肌の角質層にあり、外的刺激(紫外線・細菌など)から肌を守るバリア機能を持つ成分です。

肌に十分なセラミドがある状態だと、肌の水分量が保たれて、うるおいに満ちた健やかな肌を維持することができます。

セラミドはスキンケアでも補うことができます。
化粧品に配合されているセラミドのなかでも、人間の肌に近い構造のヒト型セラミドは、肌になじみやすく、肌との親和性や角質層までの浸透力が高いのでおすすめです。


■透明感編
「最近、なんとなく顔色が冴えない気がする」という方は、乾燥によるくすみが原因かもしれません。
保湿することによって透明感ケアが期待できます。

肌の透明感を大きく左右するのが角質層。
角質層は表皮の最表面にある厚さ約0.02mmのとても薄い膜で、水分量に応じて透明感が変化しやすい特徴があります。
イメージはティッシュペーパーに近いです。
水にティッシュを浮かべると、向こう側が透けて見えるくらい透明になりますが、乾いた状態だと白く濁って見えます。
角質層もそれと同じで、たっぷり水分がある時は透明感があってみずみずしい印象に。
そんな角質層で水分を保持する役割をしているのが、天然保湿因子(Natural Moisturizing Factor 略称NMF)です。
皮脂膜・細胞間脂質と並んで、肌の潤いを保つためにとても重要な成分です。

健康な肌

天然保湿因子(NMF)は、もともと肌に存在する水溶性物質となり、主にアミノ酸、ピロリドンカルボン酸、尿素などが含まれます。
加齢やターンオーバーの乱れなどにより、天然保湿因子(NMF)が減少すると、皮膚の水分量が減り、角質層が硬くなり、乾燥や荒れの原因となります。

スキンケアで潤いを補いながら、生活習慣を整え、ターンオーバーを正常なサイクルにすることが、天然保湿因子(NMF)を維持することに繋がります。
日々の保湿ケアで肌のコンディションを整えて、3年ぶりのマスクなし生活を楽しむのはいかがでしょうか。

肌の潤いを保つ3つの保湿因子

皮脂膜
肌の表面を覆い、水分蒸発を防ぐ役割があります。

細胞間脂質
角層細胞の間にある脂質のことで、主にセラミド、脂肪酸、コレステロールで構成されています。
バリア機能の働きを高めて、水分蒸発を防ぎ、皮膚の保水力を高める役割があります。

天然保湿因子(NMF)
皮膚の角質層に存在し、約半分がアミノ酸で構成されています。
水分と馴染みやすく、角質層中の水分を引き寄せて、保持する役割があります。


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■美容液と導入美容液はどう違うの?

美容液と導入美容液はどう違うの?

■効果編
「美容液」とは美容成分が配合された基礎化粧品のこと。
保湿、透明感*1、ハリ、ツヤケアなど肌悩みに合わせた様々なアイテムがあります。
しかし、この成分が入っていたら美容液、という明確な基準はありません。

「美容液」は化粧水前に使用する「導入美容液」と、化粧水後に使用する「美容液」が主にあります。
「導入美容液」は、化粧水など、次に使う化粧品をなじみやすい肌に整える効果があります。
化粧水など水分がメインでできているアイテムは、肌の上にある皮脂=油で弾かれやすい性質がありますが、洗浄で皮脂を取りすぎると肌ダメージの原因の1つになります。

そこで、洗顔した後に導入美容液を使うことで、化粧水などがなじみやすく整えられます。
普段のスキンケアの効果を感じづらい方は特におすすめです。
*1 うるおった肌印象

スキンケアSTEP

■使い方編
一般的な「美容液」はスキンケアの途中のステップで使います。

化粧水の直後に使うよう推奨されていることが多いです。
というのも、クリームなどこってりしたアイテムの後では、製品どうしの相性によっては肌なじみが悪く浸透しづらくなる可能性があるためです。
化粧水で保湿した肌が少し落ち着いてきたタイミングで美容液をつけます。

一方、「導入美容液」はスキンケアの最初のステップで使います。

導入美容液を取り入れると、次に使う化粧品の浸透力を高めることができ、肌により潤いを与えられます。
特に肌の乾燥やごわつきなどが気になる方におすすめです。

洗顔後、水分をタオルで軽く拭き取ったら、すぐに導入美容液をつけます。
洗顔後の肌は乾燥しやすいため、なるべく早く行うのが重要です。
手の平を使って顔全体になじませた後、化粧水・美容液・乳液・クリームなどをお使いください。

導入美容液を使う時のワンポイント

コットンで化粧水をつける場合、強くこするようにつけると、せっかくつけた導入美容液の一部が拭き取られてしまうので、優しくなでるようにつけましょう。


■メリット編
「美容液」のメリットは、肌悩みに合わせた成分をピンポイントで補えること。
透明感、ハリ・ツヤ、肌荒れ防止など、自分が気になっている効果のある美容液を選ぶことで、手軽に集中ケアできます。

「導入美容液」は、次に使うアイテムのなじみが良くなるように肌を整えるのが最大のメリット。
さらに、導入美容液自体に入っている美容成分も取り入れられるというお得さも。

肌悩みにアプローチしたいときは美容液、
いつものスキンケアに満足できない、物足りない、と感じている方は導入美容液を試してみてはいかがでしょうか?


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■乾燥による肌トラブルに適したスキンケアとは?

乾燥による肌トラブルに適したスキンケアとは?

■乾燥による皮むけには、保湿重視のスキンケアを。
冬になると気になる乾燥肌…。
肌が乾燥するのは、外部の刺激から肌を守り水分を保つ「バリア機能」の低下が原因です。
水分が減少すると、皮膚がゴワゴワしたり皮むけやひび割れといった乾燥につながります。
冬は外気も乾燥しているうえに一日中エアコンの影響を受ける、乾燥の季節。
そんな季節にバリア機能を高めるには、スキンケアでの保湿が大切です。

洗顔後はすぐにスキンケアをして、美容成分の含有量が多い美容液は必ず塗るようにしましょう。
皮膚にうるおいを与えてバリア機能をサポートする「セラミド*1」や「スクワラン*1」の入った美容液がおすすめ。
特に角層が薄い唇は皮むけしやすいので、うるおい成分の入ったリップクリームを重ねて、しっかりケアしましょう。
*1 うるおい成分


■乾燥によるハリ・ツヤ低下の改善ポイントは「紫外線ケア×保湿」
若い人の肌にも見られる、乾燥によるハリ・ツヤ低下。
ハリ・ツヤ低下の原因のひとつが、紫外線。
紫外線の熱で角層の水分が奪われ、保水力が低下することで肌表面のハリ・ツヤが失われていきます。

「紫外線ケアは夏の晴れた日だけ」と思われがちですが、実は曇りの日・雨の日やレースカーテン越しでも降りそそいでいるため、一年中ケアが重要です。


■乾燥ニキビができたときの、正しいスキンケアとは?
ある日突然ポツッとできる、大人ニキビ…。
過剰皮脂が原因で起こる思春期ニキビと違って、大人ニキビは乾燥からきていることも少なくありません。
肌が生まれ変わる「ターンオーバー」が乱れて乾燥肌になると、剥がれ落ちなかった角層が硬化して毛穴を塞ぎ、炎症を起こしてニキビとなります。
特に皮脂が少なく乾燥しやすい頬やあごのライン、口周りなどにできやすいのが特徴です。

乾燥ニキビを改善するポイントは、正しい洗顔と保湿。
「ニキビができたから脂質を取り除こう」と、洗浄力の強いクレンジングや洗顔などを使うと、余分に皮脂を取り除いてより乾燥してしまいます。
ニキビがあるときはなるべく軽めにクレンジングと洗顔を済ませて、保湿成分のたっぷり入った美容液でうるおいを与えましょう。


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